アロマセラピー、アロマテラピーとは?
アロマセラピー(Aromatherapy)とは、薬草、木や花などの香りの成分を用いて、心や身体のトラブルを穏やかに回復し、健康増進や美容に役立てていこうとする自然療法、芳香療法です。呼び名は、アロマセラピーまたはアロマテラピーと呼ばれます。アロマテラピーと名付けられたのは、最近のことですが、古くからエジプト、インドや中国など世界各地においてアロマテラピーの起源となっている芳香療法はあったのです。
アロマセラピーは、植物から取れる芳香成分によって中枢神経に影響を与え、リラクセーションやストレスケア、そして、美容や健康維持、疲労回復に役立てることができます。香りが体内に取り込まれると、自立神経の働きを助け、心身をコントロールすることができます。
アロマテラピーは、精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法で、その利用目的は以下のようになります。
(1)リラクセーションやリフレッシュに役立てる。
(2)美と健康を増進する。
(3)身体や精神の恒常性の維持と促進を図る。
(4)身体や精神の不調を改善し正常な健康を取り戻す。
アロマテラピーは効くのか?
アロマテラピーは、天然オイルを香りとして呼吸器から体内に取り入れたり、直接身体へ塗ることで心身のバランスを整え、リラクセーションさせる芳香療法です。アロマテラピーの効果としては、リラクゼーションや美容、健康の維持、増進などがあげられます。 代替医療として、アロマセラピーが痛みを和らげる効果があるかどうか、幾つかの大学や研究機関などで臨床試験が行われているようです。アロマテラピーのほかに、自然治癒力を高める療法には、次のようなものがあります。
■ タラソテラピー
タラソテラピーとは、心身のリフレッシュやリラクセーションのために、海水や海藻、海泥など海の資源を利用する海洋療法のことです。ギリシャ語の「海(タラサ)」と、フランス語の「療法(テラピー)」という言葉を合わせて作られた造語です。 日本ではまだあまり馴染みがありませんが、フランスでは、健康管理のためにこの療法が取り入れることが一般化しています。
■ アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダとは、インドの伝統医学のことです。薬草、オイルマッサージ、瞑想などを利用して、心身のリフレッシュや心の平安を目指す療法です。日本では、インドエステとして、エステティックサロンなどで取り入れられている例があります。
アーユルヴェーダでは病気になってしまってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作ること、病気を予防し、健康を維持するという「予防医学」の考え方に立っています。日本ではまだ、本格的なアーユルヴェーダを受けられるところは少なく、施術者も不足していますが、ニーズが広がっているため、リラクセーション業界では注目されています。
香りの系統(精油)の種類
アロマテラピーは、エッセンシャルオイルで一般に精油というものを使います。ラベンダーやローズなどフローラルなアロマをはじめ、オレンジやレモンといった果物のアロマ、ヒノキなどのウッディ系アロマなど、いろいろな種類があります。それぞれに効能があり、目的に合わせて選択します。精油は、油脂とは異なり、ベタベタしたり、延びがいいものではありません。水に混ざりにくい性質は油と同じですが、強い香りをもつことや揮発性が高く、蒸発しやすいなどの性質は油とはまったく異なります。
精油の香りの系統は7つあります。同系統の精油の香りは、似かよった香りがします。アロマテラピーは、同系統の精油をブレンドを作るときに代替にすることがあります。
(1)ハーブ系
(2)柑橘系
(3)フローラル系
(4)エキゾチック系
(5)樹脂系
(6)スパイス系
(7)樹木系
アロマテラピー(精油)の選び方
■ 感じる香りを選ぶには!アロマテラピーでは、自分の好きな、または好ましく感じる香りを使うことがお勧めです。効果を主体にして、好きでもない香りを使うというのはよくありません。初めは、サンプルで香りを試してみるといいです。
■ 人工香料と間違わないために!
ラベルは必ず確認して、本物の精油か、ただの人工香料かを判断することが大切です。植物100%かどうかは、学名で確認してください。例えば、レモンと表示されているだけでは、レモンの香りという人工香料かも知れません。レモンの学名は「Citrus limon」です。そのほか、使用期限、ロットNo、原産地、抽出部位などの記載の有無も確認してください。これらの表記があれば、先ず問題ないと思っていいでしょう。
■ 安物には注意!
精油商品は、バラエティに富んでいるだけに価格もバラバラです。目安となる価格は、メーカーによっても貴重性によってもバラツキがありますが、大体1,000円程度〜10,000円程度のものなら無難なところでしょう。
アロマテラピーの購入は、専門ショップがおすすめです。精油は気軽に販売されていますが、人工の香りと間違えないためには専門ショップでの購入がお勧めです。