狭心症とは

 狭心症(Angina pectoris)とは、心臓を動かすために酸素や栄養を送っている血管である冠動脈の血流が不足することによって、心臓の筋肉(心筋)が酸素不足になり、一過性の胸部の痛みや、胸部圧迫感などの症状を起こすことを狭心症といいます。 この冠動脈が完全に詰ったり、または著しく狭くなって、心筋が壊死してしまった場合は、心筋梗塞といいます。


狭心症 原因

 狭心症の原因としては、動脈の内側に中性脂肪やコレステロールが沈着して狭くなる動脈硬化が一番多いといわれています。

 心臓は、筋肉でできていて、血液を体に送るため、一分間に約70回も収縮・緊張を繰り返しています。一日あたり約10万回、動いてポンプの役割を果たしています。そのため、心筋は十分な酸素と栄養が必要なのです。心臓の周りには、冠状動脈が走っていて、心筋に血液を送る仕組みになっています。

 冠状動脈の内径は、2〜3mm程度でそれほどおおきいものではありません。ですから、狭くなりやすい上に、運動して心臓の拍動が速くなったりすると、血液の流れが必要量をまかなえなくなってしまいます。しかも、この冠状動脈に動脈硬化が起こると、内腔が狭くなって、血液が十分に流れなくなります。

 このため、心筋は酸素欠乏が起こります。つまり、心筋の虚血状態です。このように心筋が必要とする酸素を十分に送れなくなった状態を冠不全といいます。

 高血圧があると、冠動脈硬化が起こりやすくなるし、また心筋は肥大してくるのに、冠動脈はかえって細くなるので、ますます冠不全になりやすくなります。冠動脈は大動脈から出ているので、大動脈弁閉鎖不全があると、冠動脈の入り口は狭くなり、血液が流れにくいので狭心症を起こしやすくなります。また、糖尿病、腎臓病、肥満、喫煙、高脂血症などの動脈硬化の原因となるものや、体質などによっても、起こりやすくなります。

 狭心症は、直接の死亡原因にはなりませんが、心筋梗塞へ移行すると生命に関わります。50歳以降の男性に多く起きています。冠動脈が狭くなっていると、走ったり、家事をしたり、あるいは排便で力んだりすると、虚血状態になって起きるものがあり、これを運動で起きる狭心症、労作性狭心症と呼ばれます。逆に睡眠中などの安静時において、狭心症が起こるものを安静時狭心症といいます。


狭心症 症状

 (1)狭心症 症状の分類
 狭心症の症状は、労作性狭心症の場合、階段をのぼったり、走ったりしたときや入浴時、興奮したりしたとき、また、急に冷たい風に当たったりしたときなどに胸の痛みなどの症状が現れてきます。

 安静時狭心症の場合は、睡眠中などの安静時に起こりますが自覚症状としては、労作性狭心症と大差ありません。これらの症状は突発的に発症し、兆候がほとんど見られない場合もあり、診断が難しい狭心症と言えます。
 痛みの症状は数分、長くとも十数分程度でおさまります。全く症状のない方もおられます。特に、高齢者、糖尿病の方に無症状が多く見られ、この場合は、冠動脈が徐々に細くなってきているものの、まわりの冠動脈が血液の流れを助けている場合に多いです。症状が進んでくると、冷汗や左腕のしびれ、胸が押しつけられるような痛みなども一日に何回となく発作が起こるようになり、終いには心筋梗塞になります。

 (2)狭心症と肩こり
 狭心症の人は、左肩の肩こりが多いといわれています。狭心症の自覚症状が無くても、左肩が急にコリ始めたという場合には、狭心症である可能性もあり得ます。狭心症と肩こりは、一見関係がないように思われますが、中性脂肪やコレステロールの値が高いとされている人の肩こりは、狭心症の疑いがありますので注意が必要です。

 このように左肩は心臓に近いため、左肩の肩こりは狭心症との関連が高いと言えます。疲労やストレスが原因で、肩こりは起こります。肩こりの痛みは、血行不良が痛みとして現れます。この血行不良が心臓の冠動脈に起こっていれば、狭心症ということになります。肩こりの症状が永引いているときなど、肩こりが狭心症に起因していることもありますので、病院で医師の診断を受けることをお勧めします。

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